(社) ひと・まち・鎌倉ネットワーク

まちづくり部会のレポート

デザインレビューの導入

「由比ガ浜デザインレビュー」とは、建設予定の建物のデザインについて、事業者と地元が由比ヶ浜商店街の景観ルールに照らして対面式の円卓会議で協議するシステムである。建築主は行政への申請に先立って、商店街の景観形成協議会に図面などの資料を提出し、意見を聞くことが数年前より市の条例で義務づけられている。建築専門家グループである当団体はこれまでも同協議会の景観ルール運用サポート活動を行ってきたが、今年度からこの意見聴取にあたってデザインレビューを積極的に行うように働きかけ、すでにいくつかの案件について実現した。

昨年度までの書類のやりとり中心の意見聴取のシステムでは、結果的に協議会側の意見を事業者側に受け入れてもらえる事例と、拒否される事例とがおおよそ半々であった。

しかし今年度デザインレビューを行った事例については、そのほとんどが協議会側の要望に対して程度の差はあれなんらかの対応が設計案に反映されている。やはり、お互いに顔をあわせて率直に話をすることで理解も深まるし、人間関係を大切にしようという配慮も働くようだ。

デザインレビューはひとつの案件について複数回行われている。最初の会議で説明された事業者の案を協議会と当団体が持ち帰って検討し、要望をまとめて次回の会議で事業者に伝える場合が多い。事業者側はその要望を考慮した上で行政の手続きに進んでいく。今後は手続き前に修正案も提出してもらうようにしたいと思っている。

デザインレビューの様子

店舗の建て替え案にかんするデザインレビューの様子

代替案の提示

デザインレビューで出された事業者側の案に対して、要望を具体的に図面で伝えた例もある。既存ビルの改修案が建物の特徴的な様式装飾を原色のCIカラーに塗装するものであったため、別の部分に同面積の彩色帯を設ける代替案を提示して受け入れられた。

「由比ヶ浜の宝探し」ワークショップ

また例年同様、まちあるきワークショップをおこなった。商店街のイベントに合わせて、地図と写真で町を探索するゲームを一般市民むけに開催し、半日で約20組の参加者があった。その様子は当団体を紹介する地元ケーブルテレビの番組で放映された。

受付テントで親子連れの参加者にゲームのルールを説明するスタッフ

2011-03-19

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